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2009.02.22

速報→「ロミオとジュリエット」三条会

2009.2.21 14:00

三条会のロミジュリ三演目。22日までスズナリ。90分。

配役表で一目でわかるとおり、全員がジュリエット+一役という構成。開演前から携帯電話の注意を促していたスライド画面が前半部分でジュリエットの台詞を文字で表すという趣向。毎夜宴にあけくれるキャピュレット家のリピートやらの前半は、あれれという感じで今一つアタシの気持ちは乗れません。三条会のベーシックなフォーマットである古めのポップス(なのかな、昭和歌謡だったり童謡だったりもする)を大音量でというのが災いして、正直台詞が負けている感じは否めないところがあって、ストレスになります。肝心のジュリエットの美しい台詞もパワーポイントではね、と思ったり。

まあ、それは「主張するようになる前」というカタチを表しているということかもしれません。縄ばしごと称した赤い糸を引き合い、ロミオとジュリエットが一夜を過ごしたというところからは、少々の下世話さとオーソドックスなロミジュリ的で楽しめる感じ。

きっかけとなる引き合うシーンとか、その翌朝、母親との二人のシーンは演出のとリッキーさには少々なじめないところはあるももの、ちゃんとチカラのあるシーンと感じられます。ジュリエットと母親の両方をさりげなく一役に演じてしまう大川潤子には圧倒される感じ。それに重なる寺内亜矢子のジュリエットの声は若く、両方が重なった音には一種の重厚さが感じられます。

トリッキーさをことさらに強調しなくてもいいんじゃないかなぁとか、昭和歌謡をことさらに大音量というのも毎回となると飽きるなぁとか、劇場がこの規模だと音楽に対して役者の声量なのかカツゼツなのかわからないのだけど、台詞が聞きづらくて、空間が制圧できないんじゃないかとおもったりもします。今作に関して云えば、音楽のない台詞だけで勝負しているシーンの方が印象に残ります。たぶんアトリエの公演だったらもっとしっくりとなじむ印象があるのだけど、どうだろう。

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