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2009.02.08

速報→「床下のほら吹き男」MONO

2009.2.7 15:00

MONOのほぼ一年に一回の劇団公演、110分。京都を皮切りにツアーとなっていて15日まで吉祥寺シアター。そのあと大阪、名古屋、北九州。

斜面に建った古い家。両親を早くに亡くし力を合わせて暮らしてきた四姉妹。ある日廊下の壁にあった通気口の板をはずすと、その向こう側には大きな空間があった。長女はリフォーム業者を呼んで修繕することにする。長女の知り合いのリフォーム会社社長は、四姉妹が素人なのをいいことに家が潰れるからと脅して不要な補強工事まで請け負うが、何もしないで代金だけふんだくろうと考えている。それを見ていた床下の人影は。

公共劇場としては三鷹と並ぶぐらいに若手の劇団には難しくてスカスカになりがちなこの劇場なのですが、三鷹も経験し20年を迎えた彼らはさすがにそんなことは何の問題もなくクリア。スズナリのような「狭さを演出する」空間をきっちりと作り出します。

MONOの5人に加えての客演女優4人。全員にそれぞれに明確なキャラクタを与えていて、最初からすべて疑う男、信心深い男、反応の遅い男など。それぞれのキャラクタはしつこいぐらいに序盤で繰り返すのだけれど、それが中盤から終盤にかけてじわじわと効いてくる感じはさすがに巧い。

出任せの嘘をつくばかりのほら吹き男は、スーツに赤いネクタイで、白手袋こそないけれど「羽曳野の伊藤」かと思う出で立ちで怪しさいっぱい。ほんとうにでたらめなことをいっているだけな感じで物語は進んでいくのだけど、それぞれの人物は都合のいいところだけを信じたり意図的に抜き出したりしてと勝手に回っていく感じがちょっとそれっぽい。ほら吹きではあるけれど、だまそうなんて気はさらさらないのでしょう。存在自体は謎めいたままなのだけど、自分たち自身を合わせ鏡で見せている感じはちょっと怖いぐらいな構造。

正直にいえば、せっかくのこのほら吹き男の与えられている役割はこれだけ突拍子もない存在の割には薄い感じがするのは少々食い足りない感じではあります。亀井妙子演じる長女はどうやっても悪意が見えない、というのはあれですか、あたしの好みだからですか(汗)。

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