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2009.01.18

速報→「アメフラシザンザカ」タテヨコ企画

2009.1.17 15:00

架空の修行僧を主人公にしたシリーズ。底意地の悪さのようなものがあっても、全体には優しい視線の105分。20日まで駅前劇場。

妖怪アメフラシを名乗り子供の誘拐を予告する脅迫状がとどいた家。老師について近くまで講演の旅にきていた修業僧の一人の実家で、警護のために修業僧4人は一泊することにする。子供の母親は修業僧の一人の姉で寺で宿望を続けていて。その夫は地元の企業で働くが、さまざまあって村を二分する争議がある。海が近く漁師の幼なじみや昔の彼女たちも子供の警護のために集まってきて。

当日パンフにあるとおり、特定の宗教がどうこう、というよりは修業僧という微妙な立場に居る男たちの、その年代なりと悩みだったりちょっと間の抜けた感じも楽しいシリーズ。アメフラシ、なる子供をさらう地元伝承の妖怪の話なのだけど、ほとんどの人には見えない全身緑の奇妙な生き物がいたずらをしたり、すんでのところで人間と入れ替わりそうになったりとコミカルなさまざま。

ネタバレかも

原発をめぐっての地元の二分、過去に何かがあったらしく白い目で見られる女など、小さなコミュニティらしい知りすぎている人間関係の雰囲気。実家がいやで逃げ出したけど、修業をはじめ地元に戻ってきてもいいかなと考え始める男と、昔恋人だった、ちょっと変わった女との焼け木杭は、少々甘く、少々ほろ苦い感じ。

それまで騒がしかった部屋に弟と姉の二人だけが残り跡継ぎは誰だのいつまで宿坊は続けるだのの会話の容赦ない感じへの豹変の雰囲気がちょっと好き。あるいは、何の感情もないはずの地元企業のきれいな女と、修業僧の一人が妖怪らしいもののいたずらで抱き合ってしまう感じがコミカルで、しかしそこで淡い恋心になってしまうのも騒動の火種の一つなのだけど、みていて気持ちが揺れます。

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