速報→「はるヲうるひと」ちからわざ
2009.1.24 14:00
佐藤二朗率いるちからわざの10回目公演。作家が「演じたいこと」よりも「書きたいこと」をはじめて優先したのだといいます。120分。25日までTHEATER/TOPS。前売りが早い段階で完売。この人気はいったいどこから。
置屋が点在し、島外からもそんな客ばかりが訪れる「売春の島」。松の内もあけた頃、あまりはやっていない置屋。四人の女たちが客を取る日々。置屋の主人、腹違いの弟、妹が居るが、妹は病気で客は取れなくて。
劣悪な環境、そこから逃げ出すこともできずにいる女たち。対してオーナー側となる腹違いの兄弟たちはもうすこし自由な感じだけれど、どこかしっくりしていない感じ。拘泥して理不尽を尽くす兄が物語の柱にみえるのだけれど、妾と本妻の秘された関係の暴露が、この兄弟たちの気持ちに与えるインパクトがいまひとつ感じ取れないのです。
置屋のおんなたちの中で、コミカルをほぼ一手に引き受ける今藤洋子のコメディエンヌ、切れキャラつっこみキャラが目を引きます。こういう役をやらせるとやはり彼女は巧くて、結果ものがたりをきちんと前に転がす重要なポジション。佐藤二朗の神経質、妹思いも彼のキャラクタを生かす感じ、大高洋夫のほぼ悪役怖いキャラというのは珍しい。
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