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2009.01.18

速報→「レドモン」カムヰヤッセン

2009.1.17 19:30

新年から観たことない劇団が続く王子、ちゃんと外さない選球眼はたいしたものです。19日まで。土曜夜は満員、日曜日も満員のようです。100分強。

地球に降りたっていた宇宙人。地球人たちといつのまにか交わっていた。暮らしもあったのに、いつのまにか宇宙人を排除する法律ができて。

SFの物語なのだけど、今作で描かれるのは人間とか、想いとかというあたり。規模はだいぶ違うけれど、キャラメルボックスのような味わいがあります(褒め言葉)。優しい感覚が胸とか腹とかに染み渡るような感じで。

たとえば夫婦の会話、たとえば中間管理職の悲哀やことば、たとえば引き離される恋人とその切り替わり。さまざまな人間をきっちり描くように細部まで描いていて、それはきちんと組み立てられ、観察されていて成功しています。

ネタバレかも

単なる人種の差別のように見えますが、たとえば在日や黒人という枠組みとはちょっと違う気がします。子供の頃は生えてなくて、成長していくと尻尾が生える、という枠組みが絶妙です。普段は20歳で生えるのだけど、小学生でそうなると、すべてが同じ宇宙人で固まっている学校であっても、理解できないために、苛めてみたり区別する気持ちが出てしまうひとびと。

舞台はL字、真ん中に白線、それを挟むような対話、その真ん中に座るとかという芝居が多め。長い辺の白線を挟んでの芝居も多いので、なるべく真ん中寄りに。

客演、板倉チヒロが深く彫り込まれた造型の父親でありサラリーマン(まあ役人だけど)というきちんとした人間を好演。所属劇団含め面白さやカラダの動きのキレで作られることの多い役者ですが、こんなにも凄い。作演を兼ねる北川大輔はトークショーによれば23歳なのだけど、中間管理職の造型がなんかあたしの気持ちに刺さるんだけどなぁ。どうしよ。

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