【落語】「三之助をみたかい? vol.6」
2008.12.24 19:30
柳家三之助が続ける一人会。日暮里サニーホール・コンサートサロン。仲入りを挟んでの二本。終演21:45。( 1, 2, 3, 4)
与太郎が叔父に言われて道具屋の露天商に挑戦して、あれこれ売ろうとしたり売れなかったりする「道具屋」(wikipedia)。
旅籠の大掃除で家宝の御神酒徳利を通い番頭が大切に水瓶に沈めて隠しておいたのを忘れて大騒ぎになり、言い出せずにいると、番頭の妻の入れ知恵でそろばん占いで徳利の行方を占い見つけたことにすると、その評判を聞きつけて大阪の大家の娘の病気を占って貰いたいと云われ、大阪に行くことになる。「御神酒徳利」(wikipedia)。
12月はこの日しか空いてなかったのだという「特異日」だと云いながら開演。どうしても退出時間ぎりぎりになる毎回に反省して、その特異日だから早く帰れるようにいつも三本のところを二本にするとか。といいながら、客の中の五人を抽選で選び、一人一人一言を添えた色紙を、というプレゼントっぽい趣向。これが思いの外時間を食ってしまったため結局いつもの時間まで。この緩い時間の感じはそれはそれで嬉しいけれど、色紙を書いてる時間は当然喋りは薄くなるわけで、そこに「特異日」的な過剰な期待をしちゃって乗り込んだアタシには少々肩すかし感。あえてこの日に来てるからこそ、がっつり聴きたい感じも。
道具屋は小咄の集積、というような体裁なので、イキオイが欲しいところ。ちょっと色紙に気力が取られちゃった感じも。御神酒徳利はアタシは初めて聴いた噺だけど、物語自体が独立して面白い感じで良くできてて、巻き込まれ型の亭主、なんてのをやらせると巧い三之助によくあっている感じ。
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