速報→「サンタクロース会議」青年団
2008.12.21 14:00
青年団の新しい試み。子供を参加させる45分。23日までアゴラ劇場。
サンタクロースとクリスマスにまつわるさまざまを話し合う会議。専門家の博士やお母さん、お父さん、おじさん、先生たちが話し合う。
席前方をマットのフラット席にして子供、その後ろのいす席は前半を保護者たち、最後方の2列のみが大人だけの観客の席という配置。携帯電話などの注意に加えて喋らないこと、トイレのことなどを強調して開演。
青年団がいくつも上演している「会議」のフォーマットを使って、プレゼントに何をもらうか、サンタクロースは居るか、どうやってサンタクロースに会うか、煙突のない家はどうしたらいいかについての議題を細切れに会議にしていきます。が、会議は結論が出たんだか出ててないんだかわからない感じで進みます。
ネタバレかも
青年団が得意なのはグダグダになって決められない日本人のある種の戯画化なのだけど、それはさすがに子供向けとしては難しいと考えたのか、魔法で会議が会議にならなくなったり、悪い子の判断基準は何かなど、結論のでないままに放り出して、結局決まらないという状態にしています。
それは結局「大人たちには決められません、子供たち自分自身で考えてください」というメッセージ。今の大人とか日本人に対する絶望を、次世代に託そうという意図はわからないでもないし、それを大人が見て頷くのはわかるのだけど、この芝居を観て子供たちが自分たちで考えるということの導線になるのか、というのは疑問として残るのです。
もちろん楽しいだけの芝居であることが重要だとは思いません。地域や子供たちのためにエンゲキが出来ることを真剣に考えていると思います。その意味で青年団の試みは支持したい。もっとも、子供の居ないアタシには、イマドキの子供がはたしてどうなのか、という本当のところはわかりません。これで今の子供達にはいいのかもしれないのです。が、アタシが観ている限りは、これで伝わるのかなぁ、というのが最後まで頭を離れません。
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