速報→「もっと見る」殿様ランチ
2008.12.13 14:00
殿様ランチの新作。14日までサンモールスタジオ、95分。
検査入院した作家。精密検査で余命が宣告される。残りの時間を過ごす娘、編集者、友人たち。
豪快な感じのキャラクタで、大衆向けのエンタテイメント小説を書いてきた男。余命が宣告されて、日々訪れる編集者や弟子、娘たち。すくなくとも表面的には死をおだやかに受け入れているのだけど、無縁だった賞を弟子が取って穏やかでなかったり、テレビの密着取材のカメラの前での態度の差など、若くして余命わずかな作家の姿を実に丁寧に描いていくのです。
自分が消えたあとの世界、自分の後継となる弟子の存在などに対してのある種の諦観。この劇団の若い作家なのに枯れている感じで味を持ちます。もっとも、静かなまま進む話は、ある人物を巡る空気はつくっているのだけど、物語を語るという感じは薄い仕上がりに感じさせます。それでも最後までこんな静かな芝居を見続けさせる何かがあるのだろうなぁと思うのです。
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