速報→「すてるたび」五反田団
2008.11.15 19:30
意外なことにアトリエヘリコプターでの本公演は初めてなのだといいます。80分。25日まで。初日は当日券客7人は入れました。ロビーカフェの手作り感溢れる可愛らしい100円蒸しパンもぜひ。
男が寝転がっている。姉や兄が通りかかり、父親の箱を開けただろうと云って責め立てる。兄はいいものをみせてやるといって「タロウ」を見せるが、父親に見付からないように隠れて飼おうと言い出す。ベンチで座る男にもう一人女が近づき。
シアターガイドのインタビュー記事を読んでも、生きることだの死ぬことだのに深く傾倒している感じの作家の最近。作家の云ってること全部がわかるわけじゃないけれど、断片のように昔の話、今の話、今のじゃないどこか夢のような話が入り乱れ、「ごっこ遊び」のように自在に変化していく様をたった4人の役者と4脚の椅子だけで描き出していくのです。葬式だったり、車窓の四人だったり、温泉での会話だったり。シーンの転換は唐突だし地となる部分がどこかよくわからないこともあって、物語として一貫している感じもあまりありませんし、終盤に向かってどんどん妄想感も高まります。
とはいえ、この積み上げで何かを描こう、描きたいということはよくわかるのです。それをアタシが感じ取ってるかというと、はなはだ怪しいわけですが。笑いの殆どは黒田大輔の所作だったり表情だったりに依存している感じはあるのですが、単純なことだけに見続けさせる感じはあります。
そんな話の運びとはまったく別に、久し振りの気がする黒田大輔の困った風やら子供風、前田司郎との掛け合いも楽しい。女優二人も実にいい感じなのです。
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