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2008.11.24

速報→「いきなりベッドシーン」柿喰う客(企画公演)

2008.11.23 19:00

七味まゆみの一人芝居。50分。24日まで王子小劇場。

清水の舞台からダイブした女子高生、警察に事情を聞かれて答えるには、入学式の日からテンション高く何にでも興味を示していたのに。

柿の口調というか、多くの台詞を短時間にものすごく早口でつめこむ方法はそのまま。一人芝居を、ほぼモノローグのように語らせて、闇を描きたい、のではないかと思います。

何にでも興味を示す女子高生は入学式の日からクラスのすべての委員に立候補し、すべての部活に入ろうとし、恋もしてという前向きポジティブさ。が、教師の一言、「青春のダークサイド」で気づいてしまった、クラスでいじめられる立場。それも前向きでつっこんでいき、どんどん深みにハマっていくのです。描写は悲惨だけれどドライ、というのもいつもの感じとはあまり変わりません。客席の笑いが少ないのは題材ゆえか、狙ったものか。

なにか、ひっかかるものを感じて仕方ないのです。 痛みさえも何でも知っているよ、それを前向きにとらえているよ、という自信満々な自分中心という強烈なアピールにあてられる感じとでもいいましょうか。人数が多ければいろんなキャラクタが居るのだけれど、一人芝居ならばそのキャラクタだけになるわけで、アタシの苦手な感じになってしまうというか。

緩急のついた芝居は見つづけさせる力はたしかにあって。、序盤はどこか落語のような上下の切り方がちょっと面白い。が、物語がアタシにはちょっと苦手なのは、悲惨だったりいじめを扱ってるからというだけではない何かのひっかかり、なのです。

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