速報→ハマのメリー伝説「市電うどん~特盛版~」横浜未来演劇人シアター
2008.11.3 18:00
横浜を拠点とする未来演劇人シアターのパワーアップ再演だとか。アタシはこの演目初見です。135分、3日までみなとみらい・新高島駅近く。
街のベンチにうどんを運び、ゆっくりと寝るハマのメリー。うどんの中身は人生で。なかなか来ない「市電」に乗って向こう側に行くのをまっている人々がひとときうどんを啜りながら。
維新派が物量だとすると、今作は人数で見せる仕上がり。テントの外に広がる舞台、狭い舞台の上で沢山のひとが踊るのは圧巻で。わりとリズムが一定な維新派よりもポップな曲も多くて見やすい。緩急が楽しいのです。
アタシも記憶にはほとんどない横浜市電を銀河鉄道のような、魂の乗り物としてのモチーフ。トロリーバスなんて言葉も聞こえたりするのは楽しい。電停の数え唄も楽しいのだけど、そのとき路線図が手許にあったらなぁ。
芝居としちゃ、その市電待ちの男達が立ち食い蕎麦を食べながら人生について語り合うシーンが好き。ダンスというかパフォーマンスとしては、つり下げられた布2枚にぶら下がりながらのパフォーマンスが凄い。
ハマのメリーというのは横浜には少ない都市伝説の一つ。わりと最近取り上げられることが多いのですが、その終盤の人生でリアルタイムに市民だったアタシとしては、子供だったからか実は印象になくて、でも一般的な空気として「みなかったこと」にしていたんじゃないかとも振り返るのです。それが今さら取り上げられるのは、別に未来演劇人シアターのせいではないけれど、違和感があったりもします。
それでもこの圧巻はこの手のダンスや音楽劇があんまり得意でなくても、ちゃんと見続けさせる力があるのです。これだけの人数の統率された舞台ということかもしれません。
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