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2008.11.23

速報→「怪人21面相」パラドックス定数

2008.11.22 15:00

前回公演にゆるやかにつながる再演作。120分。24日までスペースエッジ。劇場の構造上、途中入場が難しいのでご注意。また、昼公演でも終演近くになると冷え込みますのでその対策も。

それぞれの動機で犯罪を始めた男4人。菓子メーカーの社長誘拐で幕を開けた劇場型犯罪、その犯人側のアジト。

男たちのガチな会話を楽しむこの劇団。実は一生懸命に生きる人々のことをきっちり描き出すのです。

つかまらないまま時効になった事件。グリコ森永事件(wikipedia)と総称されるあの事件の一年間。それぞれの動機、それぞれの背景の深すぎる感じ。「三億円事件」が職場の軋轢を描いているのに比べると、距離感を保ったままだったから、あるいはわからないからこそチームが組めたという対比。各々の背景を知ると変わる距離感がスリリングな後半。

「はれもの」を扱うシーンはアタシには薄氷の上を歩くような危うい感覚。全編作家の想像力で描かれていますからそんな事実あるかどうかわかりませんが、あるかもしれないと思わせる感覚は健在。意外に覚えてなくて、こういうネタの芝居に対するアタシの拒否反応があるかもしれません。

いつものとおり、少ない道具立てできっちり作り込まれた空間。 昼間の明るい場所が似合うのはパラドックス定数には珍しいと思うのだけど、多分夜公演でも同じように見えるように窓の外に細工しているのでしょう。でも昼間な感じは見ていて楽しい。

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