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2008.10.14

速報→「YAMANOTE ROMEO and JULIET」山の手事情社

2008.10.13 18:30

ロミジュリをモチーフにした3部構成。120分とのアナウンスですが、観客移動があるせいかアタシの観た回は140分弱。19日までにしすがも創造舎特設劇場。

一人の役者がロミジュリエッセンスを語る「抄本・ロミオとジュリエット」。
ロミジュリから発想したしかし原作にはないシーン四つをせりふのないパフォーマンスで「妄想・ロミオとジュリエット」(舞踏会前夜のロミオ、ヴェローナの街に漂う殺気、一目惚れ、ジュリエットの墓)。
ロミジュリのごぐごくエッセンスを山の手の手法で抜き出した「印象・ロミオとジュリエット」(舞踏会のキス、バルコニー、嘆く女たち、ティボルトの死、ジュリエットとパリスの結婚、二人の別れ〜恋愛の死)。

十時形にくまれた舞台。自由席の客席は四つのブロックに分けられます。シーンによって見える見えないがあるにはありますが、正面を作らずに芝居を構成している感じで、おそらくどのブロックでも不満はなさそうな感じ。役者の方は正面が作れないからえらく大変なことをしてる気もします。

当日パンフに作演が書いている通り、「物語を伝えたい」「物語から逸脱したい」「原作を再構成したい」という欲求に従ってる感のある三本立て。先に物語をかいつまんで説明してしまい、そのあとでエッセンスや見せたいところを見せていくという方法。確かにわかりやすく、今回は短いシーンを重ねていることもあって、有効に働いている感じがします。

一本目は丁寧に語り、きちんと物語。そういえばちゃんとしたロミジュリ観たことないやで得した感じ。語る一人がロミオ役もジュリエット役も。床から人間が土塊のように立ち上がる感じがあって、東京デスロックの「ソラリス」を思わせますが、役者のカラダは圧倒的に山の手に軍配なのは致し方ないところか。

二本目は美術館よろしく四隅に作られた小ステージをツアー形式で巡る趣向。「一目惚れ」は思いつきの勝利という気もするけど、インパクト大で突然感がよく出ていて面白い。よく見てるといつ「それ」が起こるかは事前にわかっちゃいますが。「殺意」は眼福わくわくだけれども、日常と殺意が隣り合わせ、観客も巻き込まれていく後味の悪さが○。「墓」はどんなに愛していても越えられない一線が歴然とあることがしっかりと。「舞踏会前夜」は男の妄想脳内シミュレーションが楽しい。

三本目は、それぞれが独立して一本に見せられるように構成されています。それが何本か並べられているので結果的に何回も同じ場面(表現は全く違うけど)を描くところがあって結果的には長く感じてしまったりします。それでも恋に落ち、苦しみ、妨害を受けという過程を繰り返し何度も、ということで舞台上の役者たち、アタシにとってはジュリエットを演ずる女優たち全てが愛おしくなってしまうのです。

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