速報→「呼吸機械」維新派
2008.10.10 19:00
琵琶湖湖畔・長浜市さいかち浜にゼロから作ったステージ。13日まで。120分。開演前も終演後も会場そばの屋台村で時間つぶしつつ。意外に冷えますので上着と貸し出し毛布と、酒もついでに。
第二次世界大戦の東欧・戦災孤児たち。生きるためのさまざま、逃げまどい、さまよう。成長し別れ、再び会った時には。
少年達が大人から逃げ回りながらというあたりは維新派では得意な感じで見やすく面白い。成長してからのシーンは美しい「セット」がいくつもあって雑踏の感じが印象に残ります。 せりふはぐっと少な目。公演期間後半らしく、完成度も高い感じ。ダンスも迫力あるセット群もかっちりとしている感じで何の不安もありません。
もっとも、物語を追いかけようとすると少々苦労する感じなのもいつも通りで、ただ視線をゆだねていくのが吉という気がします。戦災孤児やその成長、東欧というあたりは物語としてわかっても、前作でも登場したという「彼」や旅芸人といわれる人々の存在は確かに印象的ですが、アタシにはなにがなにやら感の方が先に立ち、委ねきるところまではいきません。
野外舞台らしく琵琶湖を背景に。しかし、アタシのみた日の日没は18時前で借景とはいきません。水を多用する、という意味では場所の意味はあります。そういう意味では「水街」に近い感じもしますが、あのときより全体を通して舞台が近く感じられる構成になっているのはいいところ。反面、真っ黒な湖面にある僅かな泡ですら、「汚い水」という感じに見えてしまうのは少し残念。
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