速報→「ベントラー・ベントラー・ベントラー」Piper
2008.10.11 18:00
10周年記念公演の2年目、という人を食った感じも楽しいPiperの新作。110分。19日までスペースゼロ。そのあと福岡、愛知、広島、大阪、宮城。
かつてUFOの分解解析や宇宙人の解剖をした場所というまことしやかな噂の立つ地下に完全隔離された施設。幽霊屋敷や西武風酒場に勝手に住み着いてきた親子三人がみたび、ここに住み着いている。ここに宇宙人が来訪するとカモを騙す詐欺師とカモと運転手、タレントの恋人が受けたセクハラに腹を立てて監督を誘拐してきた男とそのタレントなど、様々な人が次々と。
「スプーキーハウス」「ひーはー」に続く不法占拠三人家族を核にしたドタバタコメディ。宇宙会議なるものに集う宇宙人たち、というのを信じてる何人かと、それとは全く関係ないままに巻き込まれたり巻き込んだりする何人かのすれ違い、勘違いドタバタのシリーズ。
実際のところ、前二作からの繋がりというところによっかかってる所はあって、単独でどうにも薄味な感じは否めなかったりしますが、それは前二作でも感じたんだったということを今書きながら思い出したり。段取りや単独のギャグという感じが増えていて新喜劇化してる、というところは確かにあって。折り込みには「ついに新喜劇に進出」らしくてそうかそうか。
とはいえ、中身が何もないまま引っ張り続けるというのは大したもので、泣きの入った路線とは違うPiperらしい仕上がり。一番面白いのはオープニングとエンディング近くの大王・後藤ひろひとのヒッチコック風解説のシーンだ、というのはちょっと困ったモノだったりもしますが。
平山あやの急病に対しての代役・鈴木蘭々は堂々としたモノで問題を感じさせません。というか、代役もう何度もやってる気がするんですがそれはそれで凄いなぁ。
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