速報→「あなたと私のやわらかな棘」ジェットラグP
200810191400
明日図鑑の牧田明宏の脚本、柿喰う客の中屋敷演出で。26日で公演終了、THEATER/TOPSで90分。
床屋の主人が殺された。容疑者としてあげられたのは同居していた女。夫が居るにもかかわらずこの家に転がり込むように来て。が、刑事の家でも問題はあって
ごくシンプルな舞台。外枠となる部分に通路に、その内側に緩やかな斜面。役者の動きは時に見得を切るようだったり、時に漫画的だったり。意識してわざと薄ぺらな人物に見えるようにしているという感じがあって、そこに生きているリアルな人物というよりは、書き割りで人型を配置してるよう。それは確信犯ですから確かに機能しています。カメラワークののような視点の切り替え、内面の声を役者が裏表にひっくり返ることで見せるのは落語の上下のような見せ方。
脚本というより、それは中屋敷演出の色だという感じもあります。演出自身の作ならばもっと膨大に詰め込まれたせりふなのに対して、それに比べれば普通の脚本である本作では結果としてスカスカになってしまっている感じになってしまいます。が、このような脚本でも同じ演出手法でやり通すという心意気には感心しますが、それは頑固なのか、他に手法を持っていないのかという気も。
明日図鑑をかなり長いこと見てないアタシにはこういう持って行き方は忘れていました。が、女たちがそれぞれに持っていた棘は腑に落ちるプロットですが、初音映莉子、町田カナ、深谷由梨香という妻たち、山口奈緒子、中林舞たちの女性たちに芸達者をこれだけ配置したのにと思ったり思わなかったり。
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