速報→「1K~部屋とYシャツと、時々、ワタシ~(宮益坂編)」ギリギリエリンギ
2008.10.25 17:00
1Kという一室での物語シリーズ。はじめて女優ばかりで6バージョンのうち3つの「宮益坂編」。26日まで、ルデコ5。90分弱。
夫の浮気を知る妻が単身赴任先のマンションに抜き打ちで訪れ動かぬ証拠を目にする。そこに留守電を聞いた娘二人が合流するが「夫のトイレ」(作 平田侑也)。
OLのところに突然転がり込んだ10歳下の妹は何かの詩をつぶやき、食事もとらず。が、妹には秘密があって「Bloody Sauce Sandwich」(作 谷賢一)。
四人の友人が久し振りに集まり飲み会をする。二人がコンビニに行ってる間に一人がもう一人を包丁で刺しているが、救急車はなかなか来ず、気持ちを落ち着かせるために(!)UNOをすることにしたが「裏切りのカード(原題 THE DRAW)」(作 広瀬格)
「夫の〜」は当日パンフにあるとおりの家族愛の話に帰着。動かぬ証拠を自分で見つけに来て見つけながらも、現実を直視しない母親を演じた内山奈々が幸薄そうに見えるのも含めて役者のチカラを見せつける好演。たった四人なのに不倫する側される側のバランスがおもしろくて、見せ続ける力が確かにあります。
「Bloody〜」は会話をまったく拒絶している妹に手をやく姉の空回りっぷりは楽しい感じもあるのだけど、血の扱いが殊更に露悪的に過ぎる感じで、姉の作った「朝ご飯」も含め、らしいキーワードをちりばめてシンボリックにしてはいても、長い時間のわりに物語がいくら待っても立ち上がってこないような感じ。詩に似てる感じもあるけれど、それが迫ってくる感じにならないのはアタシが男だから、という単純な理由じゃない気がするのですがどうだろう。
「裏切り〜」はおもいついたもの勝ちのワンアイディアを仕掛けにして(だと思う)カードゲームを制御して物語を動かしている感じ。もっともゲームのあとにもう一波乱あるわけで、それならばここまで一ゲーム最後までやることにこだわらなくてもいいのではないか、という気はします。もっとタイトな感じで見たいところ。土曜夕方の回ではハプニングがあったようで、ゲームが緊張感とグダグダに行き来してもちゃんと押さえつけるのは役者のチカラ。
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