速報→「4x1h Play #0」4x1h project
2008.9.23 19:00
黒澤世莉の演出をさまざまな作家の新作で行うというプロジェクト。リーディング( 1, 2) を経て選んだ二つを。28日までルデコ。休憩10分を挟み90分。これからご覧になるならなるべく正面、すこし奧側だと思うのですが。真ん中の大きな柱に、二本目で黒板的なものが掲げられたりするのでそこを見えるように。
遅刻しそうな女子高生が普段乗らない地下鉄に乗って痴漢にあうのだけど、その中でスルーした胸ばかり触る人が気になって「ひとさまにみせるもんじゃない」(中屋敷)。
ルームシェアしてる女ふたり。居候している女はのんびりしてて。働いている女の鬱積は料理、ゴミ捨ての自覚の無さに破裂して「いそうろう」(篠田)。
中屋敷脚本は、どこまでいっても柿の口調になってしまうのだといいます。リーディングでは役を固定していたけれども、戦闘態勢のシャツ・パンツに着替えた役者達が台の上を争って、役を奪うという趣向。それぞれの役にポーズが決められているので、誰がやってもその役だということを明示してわかりやすくしています。間に挟んでリピートする口語劇はちょっと面白いけれども、脚本がそれ以外の描き方を許さない強固さを持っていることがわかってしまったりもするのです。
篠田脚本の方が、もともとの話からしてアタシの好み。親兄弟以外と同居ということをしたことがないアタシなので他人同士の苛つきを実感として判らないのですが。一瞬で破裂して酷い言葉を投げつけて出ていった女、その大声で泣くあたりや昼寝あたりがアタシのツボ。
酷いと思っていても、暮らしていた人が居なくる喪失感。途中の過程で二人で「現場検証」を始めるのが面白い。ポイントとなる場所に気づきながら検証がちゃんと進んでいくのはワクワクもするのです。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「ガラクタ」MCR(2024.12.07)
- 【芝居】「シハイスミレ」Q+(2024.12.07)
- 【芝居】「地獄八景(じごくばっけい)」おのまさしあたあ(2024.11.24)
- 【芝居】「ビッグ虚無」コンプソンズ(2024.11.24)
- 【芝居】「おまえの血は汚れているか」鵺的(2024.11.23)
コメント