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2008.09.07

速報→「トカゲを釣る-改-」スロウライダー

2008.9.6 19:30

閉館を発表したTHEATER/TOPSという場所をどうしてもすぐ見たくて。ホラーとその裏に潜む人間の怖さの120分。7日まで。

山の中の研究施設とは名ばかりの小屋のような場所。暑い夏の日でも山を下りることなく研究に没頭する日々の研究員たち。が、そこで研究の結果生まれたモノに恐れをなした男は本社から人を呼ぶ。5年ぶりに訪れたその場所にはもとの同僚たちがいて、そして新しく開発されたのは。

ネタバレかも

鎖でがんじがらめの大きな鉄の扉。序盤こそのんびり殺伐な夏の日の光景なのだけど、東京から来た男二人のシーンからあっという間のホラー調。扉の向こうは結局観客が見ることはないのだけど、重低音の鳴き声や、そこから逃げ出してきた人々の迫力に圧され、後方客席からでも恐怖がじわりじわりと伝わる感じ。「コレがホラー映画だったら、次死ぬよね、俺なんて台詞」の切れもいいのです。

何人かの「えさ」をすぐには食べないし、食べて証拠隠滅してくれたら殺そうという思いで時間が過ぎていくというのは、手を出せないままじりじりと時間が過ぎていくという設定を実に巧く説得力を持たせます。

5年同じ場所に居て、一人はある手柄で東京へ行った出世頭。残された男達の屈折した思いの暴走が静かな恐怖を呼ぶという枠組みがホラーっぽさを下から支え、単なる怖がらせではない奥深さ。残っていたのは二人だけど、その二人の間にもある微妙な距離感は意地が悪く、見てるこちらもドキドキしてしまうのです。

序盤と終盤が繋がった瞬間、その間の出来事は何だったのだろうと思うのです。いわゆる夢オチなんじゃないかと思ったりもするけれど、この世間の評判の高さを目にするに付け、もしかしてアタシは重大な何かを見落としてるんじゃないかと思って、違う意味でドキドキなのですが。

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