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2008.08.16

速報→「星影のJr.」庭劇団ペニノ

2008.8.15 14:00

アタシは結構久し振りに拝見しましました。ペニノの新作。105分。20日までスズナリ。

親子三人の家。夫の会社の同僚が時折家を訪れる。子供は庭でばかり遊んでいて引っ込み思案な感じ。夫が妻を抱かず妻は少し不満。子供には小さなヒーローが見えていて。

当日パンフとは別紙に、「来日二年目の子役のために」ということを当日のパンフで謳い、開演前のアナウンスでも読むように促します。

ネタバレかも

が、物語はフェイク感満載。たしかに家族の芝居だと思っていると、中盤妻は夫に跨り、むさぼり、翌朝縛られているのに気づいた夫は妻をスイカで殴打し、犬にする(←文章だけ読むと意味不明)。新しい妻となる女は来るが、家庭とは遠く、子供はなじまず、その女を半裸で立たせて水鉄砲で撃ったりします。

スイカを抱えた妻があたかもおなかの子供のようになで回すとか、マメ山田紛するヒーローのとぼけ具合は楽しいものの、これが子供の役者の視点ではどう見えているか、なんてことを考えちゃうのはアタシのようなエゴ。たぶん昔の大衆演劇の役者の子供ならば見えている視点でしょうから、門外漢のアタシが心配する理由はない、と思います。

授業の用に「〜限目」と進む幕。が、子供のために教える、というよりはも喪服風の人々は、別紙にあるとおり、何かを演じている感じ。終幕直前のあの美しい「庭」のシーンを観た後ではもっと先に、奉納のための芸事、なんて感じさえ受けてしまうのです。

以前に拝見したときは多分同じ劇場の手術室の話でした。その時の印象ほどのわけわからなさということは薄く、しかし狂い始めてからはどんどんシュール。犬のあれこれはもっとも変な感じ。新しい妻と水鉄砲のシーンは、「男の子に狩りを教える」という感じで実にプリミティブだけれども、あたしたちゃ人間ですから、ここの評価は分かれそう。

序盤、終盤は喪服姿。となれば、死んだのは。いっぱいの花のシーンは実に美しい。

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