【落語】「王子落語会〜納涼寄席〜」(3日目)
2008.8.17 18:30>
王子小劇場の演劇祭の狭間になぜか落語会。アタシは初めて拝見する方ばかりです。
演目、友人が書いていた日記から拝借。
講談とはなんて話から始まり、3分で忠臣蔵(未完:-)とか英語で講談とかをマクラにしつつ、「源平盛衰記より扇の的」神田京子。
怪しげな町中で怪しげな本を売る男。それだけあれば一生遊んで暮らせるような「秘伝書」桂都んぼ。
道具屋を贔屓にする旦那が幽霊絵の掛け軸を買うが取りに来るのは明日。いい儲け話にその掛け軸を前に晩酌を始めて「応挙の幽霊」桂笑生。
仲入りを挟み、
出来のいい子供が父親の留守の間の母親への来客をネタに小遣いをせびる「真田小僧」笑生。
茶屋でみかけ一目惚れした若旦那は恋煩いで。親からの破格の礼金の依頼で相手を大阪中捜し回った男、もう見付からないかと観念した瞬間「崇徳院」都んぼ。
普段はほぼ一人の噺家の会にしか行ってないアタシです。王子がかけるというなら行かねばなりません。3日間の高座すべてに上がり、ほぼメインの都んぼの破壊力が際だちます。上方というと二代目の枝雀が印象的で、それに匹敵とはいいませんが、爆笑の渦に巻き込むパワフル。
講談は多分初めて、眠たくなるのも芸って感じの講談だけど、アキさせない。英語も日本語的な発音で気楽に楽しい。「秘伝書」は新作かと思うとさにあらず、ググってみれば出てくる噺。小咄的なさまざまな仕掛けが楽しいし、ネットのいわゆる「情報商材」ってものの怪しさは大昔からあるんだよなぁという感じ。「応挙の〜」はたぶん艶のある話なのだと思うのだけどそこまでは行っていない感じ。「真田〜」は途中のまでしか聞いたことがなくて、父親が好きな講釈をそっくり口まねしてアリバイを作り六連銭をネタにもう一歩せしめるっていう後半は初めて。だから真田なのね。「崇徳院」は似た話をどこかで聞いた気もするけど多分初めて。欲の皮からくたくたになり、走り回りなんてあたりが楽しくて。
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