速報→「15 minutes made」Mrs.fictions
2008.8.28 14:00
15分の短編をショーケースに並べるシリーズの四回目。場所をシアターグリーンに移し、6団体。10分の休憩を挟み、130分ほど。面会のあとトークショーは16:30終了。31日まで。
ハマのメリーの走馬灯「市電うどん」(横浜未来演劇人シアター)。縛られた男たち、15分の制限時間の中で「クロヒゲ」(青春事情)。作家を尋ねてきた女、二人で向かい合って坐るテーブルの間の謎「小説の形」(elePHANTMoon。
休憩をはさみ、
女三人、カフェに集い「ゴーテンノーベ」(あひるなんちゃら)。稽古場、云えない主宰と役者・スタッフたち「クレイジー」(アイサツ)。町工場、すこし壊れてしまったヒトと、まわりの人と「ねじ式(未来篇)」(Mrs.fictions)。
未来〜、もとになった野外劇は残念ながら未見。横浜住まいならば断片を知ってるハマのメリーについて、池袋という場所はあまりに遠い。時間が他より長いのは規定違反だから確信犯だとしたらほんとはダメだと思う。カーテンコールも売り込みすぎなのも、いろんな意味で前のめりにすぎる気がします。次の「市電うどん」をみなきゃ、とは思います。
青春〜、昔ならばこれはお笑いとかコントの領域。テレビでもなんでも5分や3分の勝負になってる昨今のお笑いではこういうドリフ的なものは成立しずらい、となれば演劇なのかもしれないけれど、ちょっと薄い。15分を全面に押し出したのはショーケースという場には似合います。
エレファント〜、上手に机、下手にテーブル。二人芝居15分でこんなにちゃんと展開させるのも、岡田あがさ演ずる尋ねてきた女の気持ち悪さが巧い。彼女はほぼ下手側ですから彼女を見るならやや上手へ。
あひる〜、女三人の会話。あたしが好きな領域です。同じような発音のテレビ番組みたいに昼下がりレストランでの会話。最近のあの番組は広告臭が強すぎてあんまり面白くないけど、初動のぎこちなさが楽しい。どこまでいってもあひるはあひるという演出なのだけど、女性ばかりという組み合わせは珍しく、その先にあひるの役者が見えないのは進歩だといえます。取っ組み合いがちょっと面白い。
アイサツ〜、確かに芝居をやっている彼らにはリアルな会話なのかもしれませんが、観る専門のあたしにはそれはわかりません。若い役者の対比は面白い。何回かある立ち稽古のシーンで上手側に役者がまっすぐ並んでしまうのはストレス。巧く説明できないことをどう発露したらいいか、というのは若者の特権で、それを自覚して書いてる感じはよくわかります。
Mrs〜、こわれたヒトとの会話と情。毎回最後に出てくる主宰団体は客席はあったまってるし、毎回やり口を知ってますから巧いもの。安心して見られるのは悪いことではありません。
おわりの会、と称しての終演後の面会時間は以前よりはちゃんとコントロールされています。そのあとにトークショーを持ってくることをはっきり云うのも進歩。トークショーは、マキタカズオミ×関村俊介×司会。盛り上がらない会話をぼそぼそ喋る感じは気楽。筆が止まった時、という何気ない司会の無茶ぶりから彼を守ったもう一人はオトコだ、さすが。
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