速報→「THE GHOST STORY」ネオゼネレイタープロジェクト
2008.7.20 19:00
ネオゼネ/NGPの新作。夏に合うホラーだったりする145分は実時間としては長いのですが濃密で飽きさせず走りきります。21日昼までスズナリ。これからご覧になるのなら、迷わず最前列。どちらもちゃんとしています。
不動産屋につれられてきた古い家に来た作家。その夜に出ると云われていた幽霊に遭い、話をする。1時間しかいられないという彼の話を毎晩聞いてみる。このあたりには昔、町があった。
幾重にも積み重ねる話は世界としては三層。時間軸もいくつか。まるでホーンテッドマンションのような、パルコ劇場のような厚みがあります。ウーマンインブラックのような威しも楽しいのです。
町に隠されている秘密や、そのいくつかの断片。伝染病で封鎖される町クライムサスペンスの手触り。様々に隠された謎や、小ネタを挟みながら走ります。その場所の地下にあること、そこにある街。物語の奥行きに唸るのです。
ネタバレかも
後半、洞窟の中のシーンが実に美しいのです。スモークの中から明かりがやってきてというのは舞台の広さ以上に奥行きを感じさせます。あるいは
120分を過ぎてから、大量に投入される風景も面白い。終盤の志ん生(ですよね)に音楽を重ねることでまるでラップのよう。桑原礼佳はさまざまに変化して楽しい。笹野鈴々音の不動産屋キャラはきっちりはまる。松岡洋子のまるでピーターパンのようなハンターのはじけ具合が楽しい。扇田拓也の脱力を楽しむ、吉村公佑が厚みのある役者に成長しているのです。清滝美穂が中盤のだれそうになるところを吉のt支えます。桑名しのぶは久し振りですが、美しいし芝居も安定しています。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- R/【FORKER】遊気舎(1999.04.24)
- 【芝居】「gaku-GAY-kai 2024 贋作・桜の園」フライングステージ(2025.01.12)
- 【芝居】「ケレン・ヘラー」くによし組(2025.01.11)
- 【芝居】「幻の壁」螺旋階段(2025.01.11)
- 【芝居】「おわるのをまっている」贅沢貧乏(2025.01.05)
コメント