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2008.07.06

速報→「嘘とバッファロー」あなピグモ捕獲団

2008.7.5 15:00

福岡から東京に拠点を移した彼らの下北沢初進出、なのだそうです。90分。6日まで小劇場「楽園」。

井戸の前に居る女。そこにやってくる人々。互いは知り合いなのかそうでないのかもあいまいなまま。その女を中心にはぐれないようについていって。

わりと明るい字幕を使ってポップな感じなのです。序盤はナイロンのような感じ。後ろに字幕があって、そこで物語が説明されていたりもします。終盤は前にみたのと同じ第三舞台の片鱗。

もの凄い速度でいろいろ考えていることを舞台に載せている感じがするのです。どこをガイドにしてみたらいいのか、というよりどころが欲しいと思ってしまうのです。主役はちゃんと真ん中に居続けるのですが、彼女自身が迷っている役だと思うので、アタシは視座を何処においたらいいのかわからなのです。

ネタばれかも

新薬の開発メンバーがなかなか治験がうまくいかないまま、しかし薬を信じたいという気持ちにあふれてしまって、自分たちで飲んでしまった人。その意識不明、仲間たちも同じ夢を見る姿、だという構造。砂漠を失踪するバッファローの群れのように、ホントかどうかわからなくてもその方向に進んでいく人々。

待ち合わせしている男女だったり、コンタクトを探している女二人だったり、電車で坐っているおとこだったり。脈略のなさそうなそれぞれの人々、吐き出している何かなど、さまざまなモチーフ。夢の中で同じ物をみている、ということのようなのだけど。夢落ちというわけではなくて、そのなかの幻想的ななにか共有する感覚を描きたいのではないかと思うのです。正直なはなし、前半のところのあれこれの時間は結構あるのですが、訳のわからないまま突っ走ったり引っ張ったりする破壊力に欠けるのが勿体ない。

ひとりで居たくない気持ち、は鴻上節な感じがします。終盤のそういう話は好きなのだけど、じゃあこれを前半に持ってくればいい、というわけにはいかないのが、芝居ってのは難しいなぁと思うのです

声を聞いたら忘れない、ヘナヘナ感も巧いますだようこ、がちょっと面白いのです。

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