速報→「真夏の夜の夢」三条会
2008.7.27 19:00
三条会の夏の野外劇、第三弾。あたしは初めてここに。29日まで千葉公園内特設野外劇場。90分との告知でしたが終わったら8:45。公園内のトイレは一カ所だけ。なるべく駅か事前に。アタシの観た日曜夜は雨がぱらつき雷が鳴りつつも奇跡的に天気が持って。
駅から歩いて10分強、木の生い茂る公園の中を歩いて階段を上った瞬間に広がる風景。草を踏みしめつつ、受付に。なんて芝居の始まる前から楽しめる感じ。ホントは近所のコンビニでビール買って行くつもりだったけど天気が怪しかったので駅で荷物とシャツをコインロッカーに入れて携帯と財布とチラシだけを持って(これは正解だった。天気でもこれはアリだと思う)。
六角形の舞台、手前三辺が客席。舞台はほぼ円形中央に三角帽子的な。奥には大きな木がうっそうと。雨が近づいているからか暑い空気から涼しい空気さまざまに流れる気流が葉を揺らすのです。暗くはなってるけど、葉の緑がキレイ。舞台奥の三辺も緑色。
三条会がそれほど大好きというわけではないアタシは、あの濃密で一瞬の隙もないような芝居かと思って身構えれば、笑えるシーンも沢山。
夏夢ってのはスタンダードなんですが、どうにも退屈してしまうシーンはどの演出にもありがちです。本作どこにも退屈する隙もなく誰でも楽しめる仕上がりがいいのです多分子供でも大丈夫。話を知らないとなんで町人たちが出てくるかわからないものですが、これは作家の責任だし。本作は森がベースになっている構成。城のシーンはごくあっさり。順番の台詞を並列したり、今の言葉にしたりあれこれ楽しめるのです。丸い舞台を回り続けて果ての無い不安な感じや日常な感じ、横一列にならんで回ったりとさまざまに変化します。
ヘレナとハーミアが鏡あわせに会話をするシーンが好きです。どちらも十分美しい、鏡に映したようにそうも違わないのに愛を得られる側と得られない側の溝。
怖い感じすら受ける三条会だと思っていると、愛くるしかったり(大川潤子がこんなにも可愛い) Tシャツ姿の町人達の挙動不審具合と意味不明加減も楽しい。江戸川卍丸の芝居はいくつも観ていますが、本作のかっこよさは今までに観たことのない感じで印象に残ります。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- R/【ホギウタ】ブリキの自発団P(1999.10.15)
- R/【寿歌】プロジェクト・ナビ(1996.09.21)
- 【芝居】「ヨコハマ・マイス YOKOHAMA MICE」神奈川県演劇連盟(2025.04.15)
- 【芝居】「フルナルの森の船大工」タテヨコ企画(2025.04.08)
- 【芝居】「ここは住むとこではありません」TEAM FLY FLAT(2025.04.07)
コメント