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2008.07.22

速報→「ウドンゲ」 G2プロデュース・3軒茶屋婦人会

2008.7.21 19:00

篠井英介, 深沢敦, 大谷亮介の三人で女性の話を上演するユニットの三回目公演。105分。ベニサンピットで27日まで。そのあと、福井・大阪・福岡。

友人の葬式のあと二次会と称して憧れの同級生男子と共に家まで押しかける同級生二人。その男は寝入ってしまって女たち。ぎこちない。

安普請のアパートで一人で暮らし続ける女。五十女のたちそれぞれは結婚して幸せな日々だったり離婚していたりという友人たちの報告を聞く陰鬱な気持ち。 かつて仲のよかった同級生との断絶のままの三十年はしかし、ごく些細なボタンのかけ違いだということがみえてきます。ごくごく細かなきもちのすれ違いが、なんとなく話せないままにこんなにも大きなわだかまりになってしまう現実。

その二人を見続けている深沢敦ひとりが笑いを背負うことになってしまっているのですが楽しめるのです。パジャマ姿に透けるラインってのはかなりの卑怯技ですが。

シャンプーハットの赤堀雅秋は主に男たちの話を描く作家ですが、女性だけの話を巧く書き出します。

一人暮らしがながくなると、他人と暮らせなくなる、というのはよく云われることですが、たしかに年齢が進むにつれてそういう感覚はわかるようになってきます。 毎日同じ生活を繰り返していてそこに他人が来たり、生活を乱されることが嫌な感覚など、女性じゃないあたしでも気持ちが腑に落ちる感じ。

あまりに自然な女性というかおばさんたちの姿。それゆえに派手さや笑いという点では自然すぎる感じが逆に物足りなさを感じてしまううのはぜいたくなものですが。

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