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2008.06.15

速報→「日射し」SPIRAL MOON

2008.6.14 14:00

さまざまな作家の書き下ろしを上演しながらさまざまな姿を見せるスパイラルムーンの新作。100分。22日まで「劇」小劇場。

三人の姉妹、その上には幼くして亡くなってしまった長男が居た。三姉妹が成人し、体の弱かった母親を亡くしてから半年ぶり、父の誕生日に合わせて実家に戻る三姉妹は、父の代わりに謎めいた人々に出会う。

白ずくめの舞台、三姉妹が並びリーディングのような体裁で始まる舞台。父親と母親の結婚が亡くなった長男の妊娠がきっかけだったことを丁寧に描いていきます。それをベースにしながら、半年ぶりに実家に集まった三姉妹が居なくなった父親に思いをめぐらせていく骨子は温かく包み込まれているような感じがします。

正直にいえば、初日昼の時点では初日らしい固さというか、微妙な言いよどみが散見されるなど、まだ進化の余地を残した仕上がり。初日ゆえというわけではないけれど、丁寧に描こうとするあまり、序盤など少々じれったく感じるところ、たとえば、あたしの好みならばもう少しタイトに見たい感じはします。

丁寧に描くという意味では、三姉妹それぞれ、恋人や仕事、続けたいことの三つをシンボリックに見せてはいるのだけど、それは実家に戻らないという理由としているに過ぎないところが少しもったいない感じ。物語の軸は別のところにあるのだけれど、あたしはこの三人の話がもっと観たい。

それでも、妻を亡くしたあとに会っていない父親の姿と、自分たちが生まれる前の二人姿や考えていることを想いをめぐらせていくというのは、両親が元気なあたしでも、年齢的に頭の片隅にちょっと「想像の及ぶ」光景で、これはこれでアタシの気持ちにつながっていくのです。

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