速報→「月の平均台」タテヨコ企画
2008.6.1 19:00
タテヨコの新作。100分、駅前劇場に作り込まれた森に、まずびっくりするのです。3日まで。
突然居なくなった妻を探すため、深い森を訪れる一行。近所の弁当屋の女がその行方を知っているといったので、ついてきたのだ。その森には行き場を失った人々が住んでいて、奥の方は伝説の「ぬし」が仕切っていた。
劇場に入った瞬間、うっそうとした森の中に迷いこんだような感覚。リアルというのとは少し違う気もしますが、手入れされないまま放置された場所の雰囲気。
ありそでなさそな、失踪日記ふうの道具立て。視点は探す側にありますが、そんな場所で暮らすざるをえない人々とそこを訪れる人。結構深くて広い溝に唖然とするのです。
たぶん普通の観客の視点は妻が失踪した夫にあると思うのですが、最終的には理解できない他人と暮らすことの経験値のないアタシには、むしろ過去の一瞬とはいえ、経験したリーダーの立場の方が腑に落ちる感じがします。うまく行かないグループとか、止め時を考えあぐねる感じとかが、むしろぴんとくるのです。
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