« 速報→「ここにいたのにいなくなる」あさかめ | トップページ | 速報→「長春:ぐあいが悪くてお休み」ワワフラミンゴ »

2008.06.01

速報→「Chotto Dake YOn~?」快快(faifai)

2008.6.1 13:00

主宰の誕生日イベントを挟んでの10名限定イベント。食べ物のおいしさは折り紙つきの彼ら。晴れた日の縁側も楽しい。2日まで、下井草・右側二軒目(場所は左側なのに)。

一軒家、畳敷きの部屋。食べたり飲んだり、隠し芸的なことだったり。

彼らの前回公演に対して内輪すぎるということを指摘する声があったりするのだけど、それこそが彼らの、もしかしたらこの世代の、(彼らの周りの)人々の特質という意味のリアルだという気がしてなりません。客も(メンバーと親しいというわけではない人でも)だれとでもうちとける感覚で話をしていて、初対面を軽々と乗り越えてきてしまう彼らをみていると、実はそれが彼らの当たり前で、その内輪感覚に違和感を感じるのは、むしろ世代とか属してる集団の違いに起因するだけ、という気がしてならないのです。

あたしは彼らの年齢からはかなり離れているけれど少人数、畳敷き、縁側つきの晴れた日の美味しいゴハンもあいまって、その「仲間に混ぜてもらった」ような楽しさがあります。

ネタばれは公演終了後に。(追記しました2008.6.2)


全体の中で中心を占めるのは、じつはこの内輪感を逆手にとったネタ。

機材の運搬中に起こした事故(これ自体は事実らしいけど)をネタに、うかない顔をしているメンバーがいて、徐々に盛りさがる場。公演中なのに電話が来て深刻めな話をしているようすがあったりします。保険だの自賠責だのとお金の話が出てきたりして、メンバーの間が不穏になる空気。がさつなようでいて、客に対するホスピタリティに優れる彼らですから、そういうことを公演中なのにやるってのは考えられないと信じてはいるから早々にネタだと思ったりもするのだけど、笑える雰囲気でもないので、だんだん嫌な空気だけが支配していくのです。

だいぶどんづまりの時間になって、芝居臭さというかネタ臭さが見えてきますが、笑いは少なめ。主宰が電話しにいっている会話(ちょっと聞こえにくい)が漏れ聞こえてきて、どうやって金作るかみたいなところに至っての大爆笑、そして一気に大団円というか。でも、それは楽しい。

事故自体はリアルなのだといいます。それにまつわるさまざまな会話も断片はリアルで、語られていること自体に嘘はないといいます。が、そのシチュエーションを受けての内部のいざこざを客の前で見せることの意図はどこにあるのだろうと思うのです。本当に真に受ける観客ならば、怒ってしかるべき。それを笑って許すアタシは擦れているのでしょう。

今の彼らの気持ちを多く支配していること、という意味では間違いなく彼らのリアルだということはよくわかります。だから、これはちゃんと表現になっている。ただ、もし彼らがこれを繰り返していくようならば、それは露悪的で彼らがやっても仕方ないことだと思うのです。

リアルに端を発しているとはいえ、観客を巻き込む形でのこのやりかたは、そうそう使える手ではありません。彼らが卓越しているのは、その壮大な「内輪感」を端時間につくりあげ、まるで自分の友人宅で、たまたま深刻な話をしたというか巻き込まれた感覚に似ていて、それを「つくっている」ということに感嘆するのです。 これだけ嫌な話を続けるなら、会話から外れてしまおうと考える人もいるわけで、そんな観客も含め一定の空気に巻き込まなければ成立しません。それをやりきってしまう無謀さというか凄さのようなものを強く感じるのです。

|

« 速報→「ここにいたのにいなくなる」あさかめ | トップページ | 速報→「長春:ぐあいが悪くてお休み」ワワフラミンゴ »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 速報→「Chotto Dake YOn~?」快快(faifai):

« 速報→「ここにいたのにいなくなる」あさかめ | トップページ | 速報→「長春:ぐあいが悪くてお休み」ワワフラミンゴ »