【落語】「三之助をみたかい? vol.3」
2008.5.22 19:30
柳家三之助が今年精力的に取り組む一人会。終演21:30過ぎ。日暮里サニーホール。
お座敷で呑む男ふたり、悪酔いして隣の客にちょっかいを出して「棒だら」。あわてものの男、人垣をかきわけた先に見た行き倒れの男は知り合いで「粗忽長屋 」(wikipedia)。失明した男は医者にも見放され、神仏に願掛けに行くが悪気を起こしまったく見えなくなってしまう。もういちど信心しろとたしなめられ通うが、その満願の日になっても治らず「景清(かげきよ)」(wikipedia)
30分の遅刻。待っていてくれたわけではないのでしょうが、入った時点でまだマクラ、丁度はじまるところ。持ち味ではあるのでラッキーはラッキーなのだけど、マクラ聴きたかったなぁとも。
酔っぱらいをやらせると圧倒的な三之助らしく楽しめる「棒だら」、田舎侍の朴訥さと、たちの悪い酔っぱらいの絡み具合の切り替えがちょっと好き。
自身が好きだという「意味のない笑わせる話」に通じる「粗忽長屋」、有名なわりにアタシ初めて聴いた、というのはまあ落語ちゃんと聴いてない証拠ですが。慌て者っぷりが楽しいけれど、急く気持ちに語り口が付いてきてない感じは、まあ、押せ押せですからね、時間。
休憩を挟んでもう一席。笑わせるちからは弱めになるかわり、妻への想いを語るあたりに気持ちの動きが見え隠れする「景清」。確かにテレビにはかけづらい話ですし、気持ちがささくれ立ってしまう人がいるのもよく理解出来ます。演者のチカラだけではそう感じる人を完全にはどうこう仕切れず、それはその時代の世界観だったというしかない気がしないでもありません。
満腹感一杯、すくなくともアタシの入った時点ではほぼ満員。当日パンフが足りなかったのはちょっと残念。
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コメント
お出かけありがとうございます。
普段からいろんなものを見聞きしているかわひ_さんに、自分の落語を聞いていただいて
感想を持っていただけるのはうれしいことです。
また是非!
投稿: 柳家 三之助 | 2008.05.24 11:22
ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、たいへんたのしみにしております。
今年のハイペース、なるべくたくさん行こうと思っておりますはい。
投稿: かわひ_ | 2008.06.16 23:06