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2008.05.13

速報→「さよなら また逢う日まで」ブラジル

2008.5.11 18:00

ハードボイルド風味の騙し合いのような。ブラジルの新作。20日までこまばアゴラ劇場。100分ほど。

4年ぶりに出所した男。かつての犯行の仲間を呼び集めて、刑務所のなかで誘われた強盗をしようとする。かつて失敗してしまった犯行の、これはリベンジなのだという。仲間たちはあれ以来連絡を取り合うこともなく暮らしていたが、結局は集まってきて。

かつての仲間、軽口を叩き合えるような、しかし4年もの間ほとんど会うこともなかった人々。彼らの間には膿のように想いが殿っているのです。それを執拗に、丁寧に描いていくというのが確かなチカラ。 まるでテレビドラマかパルコ劇場のような、と言ったのはアタシの友人ですが、そんな規模でも楽しめるような娯楽作に仕上がっています。あとあじは決してよくはないけれど、想いの噴出はよくわかるし、物語は全く違うけど「スティング」のように、あたしは感じるのです。

正直な話、人数が多すぎる感じはします。もうすこし絞り込んで、複数のキャラクタを集約していけば、3,4人ぐらいになって、その方が緻密さがあってわかりやすくなりそうな気がするのです。

終盤一気に謎解きというか、疑いがそれぞれに向けられたりしていくのだけれど、舞台の上に見えているところではなくて、舞台の外で、つまり「ここに来ない人・居ない人」への疑いをかけていきます。もちろん、来ないことが裏切りではあるわけですから全く正しいのですが人名の憶えられないアタシには、誰それが誰それを殺しただの何だのというのを延々と続けていく終盤はちょっと厳しい。これもアタシの友人の云う、「体型とか特徴とかのあだ名に近いもの」の方が、 すっきり腑に落ちたのになぁと思ったりするのです。

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