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2008.04.27

速報→「冥土の果て」ZOKKY ののぞき部屋コレクション Part2

2008.4.26 22:05

たった一人で覗き穴から観る超短編演劇の新作。昼夜の芝居の間に観ようとしていましたがかなわず、番号だけとって、キリンバズウカの観劇後になんとか一本だけ。1~2時間やっては20~30分ほどの休憩というペースと、人の波によって時間帯によって殆ど待たなかったり90分待ちになったりするのは痛し痒し。29日まで(28日休演)、王子小劇場・裏。5分程度。

明らかに風俗店という店に迷い込んだ少々場違いな男が踏み込んだ世界は。

劇場の裏、幅一杯にしつらえた壁。アクティングエリアを確保することに成功しています。覗き穴まわりの壁が光るかのような演出のトランス感、待合室の明らかに風俗店のような怪しさと合わせて、実に作り込まれています。一人ずつしか見せられないのに、役者も数人、スタッフも数人と、こんなにも非効率な芝居を真剣にやってしまうという心意気にともかく打たれるのです。回を重ねるごとに場所や見せ方が洗練されてきていて、サイトやチラシのデザインも費用はかかってないかもしれないけれどセンスがよくて、全体で一つのブランドといってもいいぐらいに完成度が高いのです。

覗き穴から見せる魅力は、映像に近いカット割りがきっちり出来ることなのではないかと思うのです。ズームもアップも自由で、観客の視線を固定できる手法なのです。映像と違って、向こう側に居る役者と「本当に目があってしまう」ということはナマゆえの魅力。

「冥土の〜」は、その風俗店感満載で、墜ちていく至福の表情の男に自分を重ねてしまうのはやっぱりアタシがオヤジだからですかそうですか。

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