速報→「ムネモパーク」TIF/ANJ
2008.3.16 15:00
スイスからの来日公演。鉄道模型の巨大ジオラマと模型好きの(役者でない)年寄りたちの組み合わせの妙。17日まで、にしすがも創造舎。90分。
巨大なジオラマ、そこかしこに居る老人たちはいずれも大の鉄道模型好き。模型の説明したり、遊びに興じたりと語っているうち。
模型に積まれたカメラや、手持ちカメラなどをさまざまに使いこなしてまるでスイスの鉄道の世界にいるよう。交通博物館にあったり、鉄道博物館にあるパノラマ模型のよう。(関係ないけど、アタシの子供のころは、こういう電車の動く風景の模型をレイアウトって云ってた気がするのだけど気のせいかしらそうですか。)
やがてそれぞれの老人たちの過ごしてきた時代が透け見えてきます。彼らの過ごしてきた世界大戦直後ぐらいの出来事とか、酪農や高原の国というイメージばかりではなく、国防としての食料自給とか、実は副業が大きかったりとか、思いも寄らない映画のロケ地になっていたりとか。
ホントに年齢を重ねた鉄道模型好き、という風体の人々。当たり前なのだけど時代の背景をもった人々が透けて見えたり、スイスという国が見えてきたり。これが芝居なのかというと、ちょっと微妙な感じではあります。一種の表現にはなっていると思うし、アタシは結構好きだなぁと思ったりもするのです。これをスイスから運んできたというだけでも。上手端には音響ブース、マイクを近づけた砂利を小さなスニーカーで足音させたり、手作り感も楽しい。
終演後には、観客を舞台に乗せるという趣向。もちろん触ってはいけないのです。
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