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2008.03.02

速報→「お前がダメな理由」箱庭円舞曲

20080.3.1 19:00

本公演としては初見。130分。3日までサンモールスタジオ。

共同生活をするコミュニティハウスのような家。若い人ばかりだけれど、出て行く人、古くからずっと居る人、新しく来る人。

この手の共同生活を実感として持っていないアタシですから、描かれていることにリアルを感じるかというと、そこは大きな問題ではありません。そういう場所がある、ということが諒解されればいいのではないかとおもうのです。

終盤10分で全ての収束点を作り上げる感じ。その場所がどういう感じの場所で、住んでいる人々が互いに干渉しないで、気を抜けないようなある種の緊張感もあってという場の雰囲気を積み上げていく感じがします。その長さは場所の特性を観客のカラダに生理的に馴染ませるために時間を取っているという感じはしますが、正直な話、体感時間としては少々長く感じるのも事実。軸となる話が提示されないままでも、こつこつと積み上げていって居ることは、今となってはよくわかりますが、芝居を見ている間はこれがどう収束するかはわかりませんから、不安になってしまうのです。

冤罪でここに来たサラリーマンと逃げ出してきた女。あるいは漢字がほとんど読めない(会い場、のという誤字は秀逸だとおもう)男と、風俗系だろうけどもうすこし上を目指す女とデスク(ビデオ編集もできる)という断片はそれぞれがドラマになりそうな片鱗は見せるのだけど、盛り上がりかけてはさっと切り落としてしまう感じで、全体が流れにはなりません。もちろん、それは意図されたものなのでしょう。

結果的に軸だと思うのは、終幕の二人。バカにしていた男に対してある種の優越感を持っていたのだけど、そいつは熱く思うことがいくつもあって。それは中学生のような恋愛だったりいつ完成するかわからない小説だったりするので客観的にみればたいしたことないのだけど、そいつの熱さをとても眩しく感じる感覚は、なんとなくアタシの腑に落ちる感じではあります。そう、熱いヤツがダメなのではなくて、熱くなれないアタシがダメ、なのです。

アンケートには普通の項目に加えて「アナタはダメですか?YES/NO」みたいな項目があって、もう思いっきり◎してしまいましたとも。

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