速報→「イノチトリなゲーム」
2008.3.15 15:30
当日パンフによれば、「たまたま劇場が空いていると聞いて」企画した公演なのだといいます。60分、16日までサンモールスタジオ。
目が覚めたら密室に閉じこめられている男女8人。渡された紙には、一人を選んで殺せば全員脱出、60分以内に誰も死ななければ全員を殺す、と書いてある。そしてゲームは始まる。
安定感があるだろうAキャストを拝見。小劇場で主役やバイプレイヤーをきっちりこなす役者たちですから不安はありません。たった60分しかありませんから、こんな唐突な話をどうやって登場人物達に信じさせるかというのは結構なハードルだと思うのです。似た事件が過去にあった、ということにして納得させるのはなかなか巧い感じ。やがて見えてくる知り合い関係のリンク、その先にあるものは、という段階の踏み方もなんかいい感じ。
60分間息詰まるという感じではありません。どちらかというと軽やかに笑いをとりまぜて見やすくしている感じ。もっとも壁面には大きく残り時間のカウントダウン、役者のほうは時間制限の中、タイトな芝居をしているわけなので、ホントは息詰まる、なのでしょうけど。
ここから脱出を試みる、犯人は誰か、誰を殺すかというあたりに会話の話題は集約されます。同じような会話を繰り返しているというのは、たしかにパニックの状況らしいといえばそうなのですが、高止まりするテンションゆえに観客の側はむしろそのテンションを維持しずらいのは難しいところ。笑いははさまっても、テンションそのものが緩急あるわけではないということなのかもしれません。
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