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2008.03.24

速報→「離陸」劇26.25団

2008.3.23 19:00

若い劇団なのだけど細かく書き込まれた、しかし小さな一部屋でおこる話にチカラ。もう一週末の30日までOFF OFF。日曜深夜時点では席が埋まり始めています。95分。

駅前の再開発でその場所を売ると決めたスナックの地下。上には芝居のホンを書く若い作家が住んでいて、町には変な人もいて。料理を教えてくれるひとの出張もきたり、娘が初めて友達を連れてきたり。

王子が見いだした劇団という認識のあたし、下北沢の劇場に進出する駆け上がりの早さにはびっくりしたのだけど、この芝居の地盤として、再開発真っ盛りのこの駅前の劇場で今この瞬間にこの芝居をやるのは全く正しいのです。

前半、料理を教えに来るオカマ(隣の劇場の人が観たら怒るんじゃないかというステロタイプな造型だけど)の胡散臭さ。それは「幸せになる」というあるいは「マクロビオテック」という言葉の釣りっぽさ。実情に照らしてマクロビオテックの意味のなさを暴きながら進み、食料自給が出来ないこの国の姿を見せる前半はパワフルに楽しい。

開幕や間に早口で喋る女という演出のシーンがあります。かつて体験した場面、自分の頭のなかの会話の早廻し感が腑に落ちます。

徐々に暴かれる秘密の後半、下手側にある小さな扉から出てきたり、音がしたり。小学6年、中3のオンナノコたちの階段登り始めた会話、他愛もない会話も。貧乏というのは、たぶん実感がないんじゃないかとは思いますが、違和感はあっても大した問題ではありません。終幕の桜がもうすこし派手にいけるといいのだけど。

オフオフという劇場を感じさせないぐらいきちんと建て込んでいます。広さを確保しながら上手側の柱に全く違和感なく、上手側に階段をしつらえるという発想の良さを感じます。

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