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2008.02.16

速報→「(発電所)」親族代表

2008.2.16 15:00

男三人のコントユニット。怪我によるリーダーの降板の代わりに多才なゲストを迎えた5本。90分、24日までTHEATER/TOPS。タイトル、ホントは地図記号の「発電所」。

当日パンフには、タイトル・作家の組み合わせは記載されていません。終演後にロビーで配られています。ので、こっからネタバレ。

動物園から逃げたゴリラ、その飼育員は密かにゴリラに別の名前をつけていて..「ゴリラ」。
地下鉄のホームに落ちた女子高生を救ったレスリング日本代表の男の入院する病院を訪れた警察官が云う彼にかれられた容疑「日本代表の男」
気乗りしない飲み会の帰り、落ちた気持ちで買ったタバコが間違っていて、コンビニに取り替えに行くが店員は謝りもしない。「コンビニ(または謝罪について)」。
同棲している男。が、別の男も居て。女は二股をかけていた「ラブ・トライアングル」。
いじめられる高校生二人。二人は仲間意識のようで微妙に距離があって「虫けらでした」。

「ゴリラ」は脱走したゴリラに密かにつけられていた名前が実は上司の名前でという最初のワンアイディアが、どんどん暴走していく感じが楽しい。

「日本〜」はブルースカイのナンセンス節炸裂。女子高生を助けた美談のはずなのに、やってないとは断言できない「罪」に問われてしまう無茶苦茶な追い込まれ具合が楽しい。サゲがあるのはらしくないけど、それが壮大な無駄というあたりはブルースカイ風味。

「コンビニ」はコンビニ店員に対する些細な怒りから発してどんどん訳の分からない会話になってしまう岩井節が絶好調。役者としてはさすがに岩井自身のような偏執さ加減は薄目だけど、それでも十分こだわってる感じ。

「ラブ〜」。三角関係といえば三角関係なのだけど、女の魅力にめろめろになってしまう男ふたり、という中盤のあたりが唯一の女優・植木夏十褒め殺し感もあって、妙に好き。それがもつれにもつれてわけわからなくなってしまう終盤と波を重ねるあたりが巧い感じ。

「虫けら〜」はイジメられっこの序列とか、笑いにはしてるけど、ホントは笑えない話という感じはします。もっと後半は思いも寄らないところに飛んでいきますので、本質的な問題ではないとも思います。

開演前に少々暑苦しい挨拶というか注意事項がちょっとおかしい。 おそらくは書き直したり、しているのでしょう。もともとはどうするつもりだったのか、久しぶりに親族代表を見るアタシとしては、それも気になったり気にならなかったり。

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