速報→「誰も寝てはならぬ」国道五十八号戦線
2008.2.24 14:00
明大系の劇団、学内公演。もともと3WDと名乗っていての改名旗揚げ。アタシは未見でした。25日夜まで、明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ。70分。
芝居が絶滅したある時代、考古学者がDNA鑑定によってあつめた人々に、遺された演劇の脚本を使って演劇を再構築するという実験を始める。劇場らしい場所、成功するまで何日でも実験は終わらず、出られないのだという。
ほんの70分ぐらい、あからさまなメタ構造はあざやかで巧く作られています。大上段にふりかぶらなくても、演技するってのはどういうことなのかを追体験するような、あるいは演劇がイチバン初めに作られていく過程を早送りで見ているような、わくわくする感じがあります。その中での劇団内恋愛のような、芝居の外側で起きている恋のさやあてのような展開が実に面白い感じ。
ほんの少しの綻びから一気に向かう終盤はすごく鮮やかです。反面、終盤にできる7対1の構造が何のために挿入されるか今ひとつ腑に落ちない終幕。ならばどのように作ればいいか云ってるわりにアタシは何も思いつかないわけですが。
それぞれのキャラクタが鮮やか。ハマカワフミエのクールビューティという言葉がぴったりきたり(他の俳優の名前と役名が全く一致しませんが)、セーラ服女学生風、OL風、オタク風、エンゲキ関係者風、怖い人風、付和雷同、イケメンな人々はそれぞれに役割がちゃんとあって、安心して見られます。
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