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2008.02.10

速報→「mixedΘnuts」ナッツ缶

2008.2.9 14:00

木村やす子と、元・散歩道楽の川原安紀子のユニットとしての旗揚げ公演。10日までブローダーハウス。120分。

幼稚園、卒園式間近の時期で準備で忙しい。その準備の他に保護者からの要望で検討を始めた弁当と給食のバランスの仕事も多い女、忙しさに周囲も心配して。

幼稚園の職員や出入り業者のまわりのとりとめない会話、シャレ好きの園長まわりの話、遠足先らしい場所での老婆のおとぎ話、金魚鉢の中の出来事などさまざまをアソート。わりと脈略ない感じに見えるのですが、終盤に至って、それは、人物の一人から見た風景の描写だという感じには仕上げられています。もっとも、それにしては妊婦の話など直接関わらない話も結構な分量で入っていて一本の筋というわけではありません。

もとはダンス公演の間に入れる短い芝居のために結成されたのだというカシューナッツ(当日パンフにあった「旬をとうに過ぎてしまったアイドルのどこまでもめげない話15分」はちょっと観たい)というユニットらしく、途中にダンスのようなものが少し入ったりもしていて、ともかくてんこ盛り。個人的にはいくつかに絞り込んでタイトに作った方がいいような気がします。演出自体も役者自身がやっているために、どうしてもそぐ方向にはいかないのだろうと邪推します。

あたしが好きなのは、終盤の「居なくなる人」と「送る人」の二人のシーン。旗揚げ公演という感じではありませんが、信頼感のようなものが舞台に見えるのです。
あるいは、新しいリーダーのある種の決意表明。話も芝居も突飛なものではありませんが、「新しいことに踏み出すということの不安な感じ」で「それでも先に進む決意」の独り語りは、あたしの個人的な今の心情や状況に少しばかりシンクロして気持ちに響きます。若い彼女と、四十過ぎのアタシとではまあ、違う気がしないでもありませんが、気持ちだけは若く。

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