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2008.02.09

速報→「お茶とおんな」山の手事情社EXTRA企画

2008.2.8 19:30

山の手事情社の主演級の女優三人による構成・演出を含む企画公演。10日まで小劇場・楽園(下北沢)。105分。

「八百屋お七」「メディア」「阿部定」の三人の女性の物語の引用の台詞のシーンで素地を作りながら、その三人の女性が女友達とお茶をしながら相談したり会話したりしている、というのがベース。単に居お茶・お酒を気の置けない友人たちと飲んでいるというか会話してるシーンや、男からのラブレターのような手紙、いくつかのルパム的なものなどをアソート。

当日パンフで安田雅弘が書いているように「メディアが、気の置けないともだちとお茶を飲んでいるようなシーン」がおそらくはこの公演の核となるもの。彼はその発想に恐怖すると云うのだけれど、あたしはその反対で、これが実にアタシの気持ちに響くのです。とりとめがなく、盛り上がっているのにいきなり切り上げてしまう会話の数々は確かに女性的、なのかもしれないけれど、男だから判らない、という風にはあまり感じないのですがどうだろう。

もっとも、アタシがこの手の女性のとりとめない会話を描いた芝居が大好きだということはあるかもしれません。お七が、メディアが、定が、放心していたり困っていたりするのを、女友達と相談ともつかないような会話を進めているという枠組みはもっともっと聞いていたい観ていたい。その核となる物語自体をある程度知っていることが必要なのだけど、当日パンフの解説もわりとコンパクトで見やすいので大丈夫な気がします。

原作からの引用である「台詞」というシーンは、確かに迫力もあるし言葉の持つ力のようなものもあるし、背景の女たちの姿を浮かび上がらせてはいるのだけど、ここは踏ん張って、そのお茶飲みの会話だけで成立したらなぁと思うのです。

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