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2008.01.28

速報→「繭」reset-N

2008.1.27 15:30

作家、帰国後の第一作。105分。27日までのトラムでの上演は終了。

皇居がテロの標的となり甚大な被害を受ける。第二波のテロも噂され、世の中が落ち着かない。皇族で唯一生き残った「A」もその重責からか、直後の記者会見で自分が誰か判らないと発言し、周囲は静養させることにする。

resetNとは、半々の割合ぐらいで眠気が勝ってしまうという、相性が微妙なアタシです。今作はそんなアタシからみてもすっきりと見通しのいい感じで、見やすいのです。どなたかが書いていたように、「透明な」感じではあって、ひっかかることが少なくて、純度の高い感じの見た目なのです。

中心に椅子、囲むように四角に置かれた蛍光灯。そこに座るAはほとんど立ち上がることもありません。ほかの役者もやや奥に一列に座り、あまり派手には動かないことが多くなっています。このスタイル自体はリーディングのようで、いままでとは少し異なります。ただし、スタイリッシュを地で行くような感覚は健在で、その印象は留学前とは変わらない気もします。

不思議なのは、モノガタリ、モノガタリ、という台詞を聞いているうちに、どこか鴻上尚史っぽさを感じてしまったのだけど、何が理由なのかは、自分でもよくわかりません。

アタシにとって見やすさの源泉は少し抜けた感じの警備員二人や、ややヘタレの海賊放送のDJという役が少しコミカルで、適度にあたしのテンションを維持してくれるのです。もしこれがなかったら純度は更に高い感じですが、あたしはこういう「不純物」が混じってる方が好きだなぁ。

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