速報→「怪獣が来た!」サンダース:コンビーフ
2008.1.20 14:00
にんじんボーンの宮本勝行と、ネオゼネレイタープロジェクトの大西一郎のユニット。120分。20日まで「劇」小劇場。
南出五郎と紀子の夫婦の暮らす古い一軒家。妻は生徒を募って料理教室、夫はオーディション雑誌をチェックしているが、仕事しているようなしていないような。そこに夫の学生時代の後輩で映画関係の仕事についている女が来て、新たに撮る怪獣映画のスーツアクターを探している、という。
にんじんボーンのレパートリー「オヅくん」の世界にゆるやかにつながる、にんじんボーン的世界そのままを別キャストでという風合い。山口雅義も宇奈月慎太も出演していないのだけれどその空気感というか間合いはまさににんじんボーン。もっとも、その出演していない役者がそこにはまるだろう、ということが透け見えてしまうというのは、この劇団が作り上げてきた世界の強固さを逆に思い知ることになります。
わりときつい言葉を半笑いで交わしあい、嘘や悪のりも修正されないままで進む会話は、慣れてるアタシにはまあ気持ちいいとは思うものの、この芝居の空気感を把握しきっている役者ばかりではない座組では、本気で怒るのではない直前な感じで、少々微妙な空気を持ってしまう感じもします。
その空気感になじむ形で絶妙の間合いを見せるのが石塚義高。訓練されたものなのかどうなのかはよくわかりませんが。反対に、役者の特性で最後まで立ち続け切った永井若葉も圧倒的な存在感を見せていて、印象に残ります。
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