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2008.01.20

速報→「愛の続き/その他短編」Mu

2008.1.19 19:30

Muの新作、二本立てを二バージョンの、あたしはBだけ。90分、21日までOFF OFFシアター。

コミック作家学校の卒業生、元カノに相談に乗ってもらっている物語担当の男がいうには、現・彼女の作画担当に来る危ないファンレターが心配で。元カノの方も男に聞きたいと思っていたことがあって。「愛の続き(の続き)」。
授業参観なのに2人しか出てこない小六の教室。その二人はロミオとジュリエットな感じでここから出ていこうとしていて「5分だけあげる」。

「愛の〜」は、別れた二人、近づきたいのに近づきかねる微妙な距離感。たぶんAプロでは、男が未練たらしく忘れられない側になっていて、多分そちらの方が自然な仕上がりだろうと思います。男が未練で、女が今ひとつ元サヤに乗り気でない方が自然に感じられそうで、ってのはアタシがおかしいですかそうですか。 男女入れ替えのBバージョンにあたる今作は、ちょっとそのタメに作られたような違和感があります。

同級生たちの狭い範囲で交錯する想い、時間が経つにつれていいだせなくなったり。シンプルで、しかし解決できない個人的な想いに逡巡する感じ。クリエーターな人々ばかりが出てきたりとバランスは良くないけど、それも含め設定といい、オチといい、漫画的でデフォルメされた感じはあって、小さい劇場で短編ゆえに一気に観てしまう感じ。

「5分〜」も、物語というよりは逡巡する作家の気持ちが着地点を求めてさまよっている感じ。小学校での現代版小さな恋のメロディー(いや、ずいぶんと深刻だけど)と、モンスターペアレントに対峙する教師の苦悩。しかし当の両親たちも苦悩を抱える三竦み。

小学生を演じた二人、松下幸史・辻沢綾香が最初こそ出オチだけど、そのうちに小学生っぽく見えてくる魔力でなかなか。気の弱い副担任を演じた浅倉洋介は一本目のヤンキーもどきとの振れ幅も含めて、劇団ではなかなか観られないキャラクタで面白く。

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