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2007.12.23

速報→「トリツカレ男」キャラメルボックス

2007.12.22 19:00

キャラメルボックスのクリスマスツアーに相応しい絵本のようなファンタジー。本編125分。25日までサンシャイン劇場。土曜夜はかなりの満員。

街の人々からトリツカレ男とよばれ笑われている男。興味をもってしまったものに突き進み、他に目がいかなくなってしまう。語学や祭りやスポーツや。ある日、公園で風船売りが飛ばしてしまった風船をキャッチする。その売り子に。

たぶんキャラメル史上初の赤毛モノ的な役名、外国が舞台、ネズミだのインコだのを演じる役者たち。ファンタジーが得意なキャラメルですが群を抜いて絵本を繰るように進む物語。辻褄というよりは違和感を感じさせないことはないのですが、そこはあまり大きな問題ではありません。

ラテンな、口説くことが美徳というその世界の文脈の芝居も初めてな感じがします。そのなかで言い出せないということが物語に厚みを感じます。

原作を読んでいませんから、場面の文脈や理由が判らないところが惜しい。あたしにとっての一番の違和感は、終幕ちかく、ハシゴに上った彼に「彼はなにをしなきゃいけないかはわかっている」という直後。それが意志なのか事故なのかがわからないのです。あとから落ち着いて考えればそれは事故なのだろうとは思いますが、芝居の最中はそうは思わず、意志でそうなったということ以外には感じられず、そこの解釈をぶれさせてしまうような演出という気もします。

正直に云えば泣く気満々で行ったあたしには泣けませんでした。昼に聴いたラジオで「泣ける映画が流行っている」というのを聴いていて、逆に緊張してしまったからかもしれませんが。

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