【芝居】「未来ルルルルルルル」あひるなんちゃら
2007.12.5 20:00
緩すぎる笑いなのだけど、言葉が緻密で。70分、10日まで王子小劇場。
冷凍睡眠で一万年ぐらい未来に目覚めた男友達、三人。荒野かと思っていれば、人影が見え、そっちに行くと。
全体としては三つの場所。もっとも、みんな行き来するので、中心点とか収束点がある感じではありません。未来は今とあまり変わらないけれど、おかしなところがユビキタス(遍在)している感じ。未来に来てしまったことの高揚感と何も変わらないというがっかり感と、でもそこかしこオカシイ感じの違和感と、ある種の絶望感と希望が、ごちゃまぜになっていて、そこを漂うのが吉。
初日ゆえの堅さとか、慣れている役者ばかりではないとかということはありますが、それでも「緩い笑い」が確実に。だらだらと笑わせるスタイルではあるのだけど、言葉のひとつひとつが実は緻密に可笑しさを作り上げている感じがして、何度も「聴きたい」感じがします。CDかなんかにしてくれないものかと思ったりはしますが、そう思うのはアタシだけですかね。
ちょっと慣れが必要な感じもあります。となれば、年末の別公演もあるので、短い間隔で慣れる、ある意味ブートキャンプでいいタイミングなのかもしれません。
ネタバレかも
未来人てのは誰なのかという会話とか、CoreDuoってのは何だとか、そこら中にあるものとか、らしく振る舞う訓練とか。オペのあたりとか、アタシのツボを絶妙に刺激するネタの数々。でもそれは物語を形成したりはしない後腐れ感のなさが持ち味。でも、呑んで帰ると、それを忘れそうになってしまうのはいいことなのか悪いことなのか。
あひるなんちゃら「未来ルルルルルルル」
2007.12.5 - 12.10 王子小劇場
作・演出 関村俊介
出演 黒岩三佳 根津茂尚 林田麻里 星野友紀 中野架奈 異儀田夏葉 川島潤哉(コマツ企画) 大室光来(ボーダビッチ) 小玉慶晴(ビッグアップル) 渡辺裕也(クロカミショウネン18) 関村俊介
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