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2007.12.23

速報→「メリー」国分寺大人倶楽部

2007.12.22 15:00

アタシは初見です。105分。24日まで王子小劇場。

福岡のあまり程度のよくない予備校。なぜか多い、多浪生も結構幅を利かせていたり。その休憩室らしい場所、予備校主催のクリスマスパーティの日。一浪の男は12月なりの焦りを感じているが、多浪や自分より成績が悪い同級生たちが焦ってないことに苛つき、成績が自分より良かったりする生徒に不安で。東京の大学に進学した同級生と電話をしても、気持ちが離れていて更に気持ちは鬱々となる。 メリーと呼ばれるかわいらしい講師とつきあってたりもするが。

一人の視点から、周りの喧噪がまるで絵空事のように実感を感じられないままに走馬燈。あそこまで深刻に思ったことはないけれど、たとえば会社辞めてやるとキチガイのように考え続けてしまうような感覚でしょうか。彼の気持ちはおそらく芝居のはじめから動かないまま、ずっと抱えているのだろうと思うのです。

その絵空事のような中にみえるいくつかの会話は確かに軸となる物語にはからまず、まるで書き割りのように、ただそこにあるだけなのですが、会話自体は結構面白く見せるところもあります。

ネタバレかも

物語はいくつかの底を抜くように枠組みを変えてみせています。その屋台崩しのようなシーンは確かに思いつきの面白さ。変わらない風景を繰り返すことで、まるで自分自身が書き割りになったように感じたり、さらなる枠組みの跳躍をしたりします。ここを丁寧に、しかし多少の省略をしながら描いている理由は十分わかります。が、体感的に長く感じてしまうのも事実で、もっと思い切って端折りたいところ。

程度の良くない予備校という設定なのだけど、講師があまりに無防備すぎる感じなのは、そういうものなのかしらん。高校生に酒のませようとしてたり。タイトルコールになってるだけあって、可愛らしい講師・メリーを演じた笠井里美はその役を体現。彼女だけに会話が出来る一瞬にファンタジーを感じさせるのだけど、物語はそこに深入りはしません。ファンタジーを多少は感じてもそれを信じられない、という時代の空気なのかもしれません。

添削講座の話やら、女子高生たちとの会話のあたり、どうということはない内容なのだけど、会話のリズムとか言葉の繰り出し方が今的、な感じ。梶野晴香はその両方の会話をする実は結構デキる一浪生を演じますが、彼女の会話の小気味良さが実に印象的です。

疑問は残ります。なぜ彼はメリーが居るのに。メリーはなぜあんな男に。後者については序盤に説明しかけているのですが、「メスシリンダー」という言葉だけがアタシの手元に残ります。そこからいろいろ妄想してみるのも楽しいのです。

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