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2007.12.31

速報→「fractale ~村から東京そして村~」8millions club

2007.12.30 13:00

アタシは未見です。105100分(だそうです。ご指摘感謝)。30日までシアターシャイン。

田舎の町、電気工事店の作業場兼ガレージ。幼なじみたちがまだ住んでいるような他愛ない日常。社員のうちの一人の男。男には東京で芸人をやっている兄が居るが、なかなか顔を見せない。ある日、兄弟の父親が急逝し兄も里帰りしてくる。兄は東京に戻り何事もない日常に戻ったかに見えたが、弟は突然何かの糸が切れたかのように、完全に無気力になってしまう。

すこしばかりがさつで人情的な男たち。親戚でもないのにわりと面倒見よかったりといういい雰囲気の場所。

どういう成り立ちで作り上げられた芝居かはよくわかりません。なぜだかうまく説明出来ないのですが、普通に脚本で作られた感じがしないのです。むしろ、アタシの印象は無言劇のような感じすら受けます。言葉そのものを信用していないというか。小さな声でぼそぼそ喋ったり、あるいは無言で言いよどむ時間がやたらに長かったりと、確かにリアルと云えばリアルな空気感。その雰囲気も間も大事にしたいという意図はわかるものの、見てる側にとっては意外に体力を消耗する感じ。個人的にはもっと圧縮して見せて欲しいと思ってしまうけれども、それでは意図した感じにならないだろうしなぁ。通る声で張った発声があると、目が覚める、という感じ。

物語は病気になった弟、渋ったけれど結局は戻ってくる兄、献身的ともいえる周囲の人々と、びっくりするぐらいにピュアで純朴で優しい感じ。エンディングすらも大団円。それが悪いわけじゃないわけですが、もちょっとどこかに辛みとかえぐみが残って欲しい感じも。

役者は割と全体に安定を感じます。伊藤毅は劇中でも自由だ、という云われようですが、たしかにどこまでが演技か素かわからないような不思議な魅力があります。

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