【芝居】「タンデム」tea for two
2007.11.24 19:30
評判は聞いていたのですが期間がごく短くて突発的な公演が多くて観られなかったtea for twoの公演。アタシ的に楽しみに。4バージョンを2本ずつ、90分弱、25日まで「劇」小劇場。
二つの物語。(1)別れたあと、電話で約束して再会をレストラン出行うことにする。(2)結婚が決まった元恋人同士、近況報告的に食事を。
基本的なフォーマットはどちらも同じ。「かつて恋人だった男女、再会の約束の電話、そのあと互いに相手との会話を思い描くというより脳内シミュレーション。そのあと実際にレストランで会う、互いに思い通りに会話が進むかに見えるけれども、ちょっとした違いがあって..」という感じで進みます。
序盤部分、二人の会話の片方だけを切り出した、「一人芝居のような」形式で一通りの会話。そのあと二人の会話にしたように語り直し、最後には実際に出会ったシーン。はじめの二つでベースとなる物語を作って観客と完全に共有した上で、そこからのズレの可笑しさや心の些細な動きを丁寧に描く感じ。序盤の一人語りを乗り切ることができれば、アタシが好物の素敵な男女の会話、という感じでとても楽しめます。時間が短いことが幸いして、序盤もそれほど問題ではありません。こういうフォーマットなのだと思ってしまえば、一人芝居の間、のようなものに補完して楽しめるようには出来ています。
ここまでぴったりと相手の台詞が脳内シミュレーション出来るとはもちろん思いません。が、想像して思い描くこと、現実には外乱やズレでなかなかその通りにはいかないこと、というのに自爆しがちなアタシとしては(なんだこの自白)、その想像・外乱やズレをストレートに感じられるという点で、結構好きだったりします。
tea for two「タンデム ~一人と一人と二人のはなし~」
2007.11.22 - 11.25 「劇」小劇場
作・演出 大根健一
出演 act1赤・ハートキャスト:大岡伸次 室井沙織 奥村友美
act2黒・クローバーキャスト:西尾早智子 池田ヒロユキ
(/ダイヤキャスト: 小森健彰 湯澤千佳 池内一晃/スペードキャスト: 塚原美穂 風間美珠希)
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