【芝居】「恐れを知らぬ川上音二郎一座」
2007.11.17 13:00
芸術座のあと、日比谷にできた新しい劇場・シアタークリエのこけら落とし公演。三谷幸喜の作演に、魅力的な役者陣の即日完売公演。譲っていただいてなんとかもぐり込みました。20分の休憩を挟んで3時間20分。
オッペケペで一世を風靡し、アメリカに渡った川上音二郎と妻の貞奴たちの一座。サンフランシスコの公演は成功したものの、売り上げを持ち逃げされ、続けての公演が打てない。ある劇場の休演日に一日だけ劇場を借りることになるが、大半の役者が出ないと言い出す。座長の音次郎は通りの向こうの劇場で上演中の「ベニスの商人」に感動し、日本版に翻案して上演するのだと公演前日の夜に言い出し....
演劇改良などの新しい動きと、嘘やはったりも含めた強烈なキャラクタの音二郎と、その妻・貞奴のアメリカでの「ベニスの商人」を翻案上演したという実話を、いわゆる芸能人など名の知られた役者たちに三谷ブランドでのショーマストゴーオン芝居として結実。こけら落としらしく、お祭りのような楽しさのある芝居なのです。もっとも、緻密さと言うよりは、役者に任される余地が(アドリブではなく)かなりある感じの緩さがあって、日や客席によってずいぶん受ける印象が違う気がします。
素舞台ではないものの、あまり立て込んだ感じのセットではなく、むしろスカスカとさえ云える感じ。劇場に当て書きした、というのはどこに書いてあったのだか忘れましたが、劇場のさまざまを芝居の中に取り込んでいます。ボックス席にもとってつけたようではあっても飾り付けがあって、劇場全体を芝居の中にとりこんでいる感じがします。
堺正章が意外なほど舞台に馴染む。大仰だし何をやってもあの芝居だという感じがしないでもないのだけど、客席をちゃんと沸かせる力というのは歴然としていてたいしたものなのだと思うのです。奇しくも「堺対決」となった堺雅人は誠実な感じが良く出ていて。堀内敬子演じる弘前の言葉の女は、言葉の素朴さと、やってることのギャップが楽しい。
東宝「恐れを知らぬ川上音二郎一座」
2007.11.7 - 12.30 シアタークリエ
作・演出 三谷幸喜
出演 ユースケ・サンタマリア 常盤貴子 戸田恵子 堺雅人 堺正章 浅野和之 今井朋彦 堀内敬子 阿南健治 小林隆 瀬戸カトリーヌ 新納慎也 小原雅人
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