【芝居】「三つの頭と一本の腕」桃唄309
2007.11.25 14:00
桃唄の新作。福島の山の中の集落を巡るフォークロアというかミステリー風味の120分。公演後期には高校生版と題する別バージョンも一部設定されています。12月2日までアゴラ劇場。
大学サークルから派生し、民話や地域の古い話を収集する趣味のサークル。最近会員になって精力的に活動してきた男の田舎に旅行に向かうことになるが、現地についたころにその男が殺されたことを知り...
福島のどこかの山の集落。高校時代にも訪れたらしい土地。そこに生まれ育ち、本家分家やさまざまなしがらみなどを巻き込みながら進む物語。物語の骨子としてはミステリーといえると思います。が、フォークロアの衣を幾重にもまとい、三つの頭の龍をめぐる話がその地域の過去を重奏していて物語の雰囲気をうまく作り出します。それでも謎はどこか残っている印象はありますが。
時間の前後関係が少々ややこしかったり、台詞がけっこう膨大だったり早口だったり。抑揚は抑えめで、音として心地はいいのだけど、時間軸を見失いそうになったり、場所の感覚がわかりにくかったり。当日パンフには地図が入れられているのが、理解の助けになります。
斜めに向けられた正方形の舞台に、竹林を置いていて、青い色が印象的で視覚的に実に美しい空間が印象的なのです。
桃唄309「三つの頭と一本の腕(本公演版)」
2007.11.21 - 12.2 アゴラ劇場
作・演出 長谷基弘
出演 楠木朝子 吉原清司 森宮なつめ バビィ 吉田晩秋 山口柚香 佐藤達 貝塚建 國津篤志 ほりすみこ 伊坂亮(東京コメディストアジェイ) 立花あかね(ラ カンパニー アン) 成本千枝(ラ カンパニー アン)
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